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2008年3月12日 (水)

縄文の精神を復活させよう8

今回は熊野を取り上げます。

「熊野には何やら熱がある。人を破壊する。」と述べたのは中上健次です。

博打などに入れあげ、人生が破壊されたような人物がよく登場します。

また敗れ続けてきた闇に沈んだ国だとも述べています。

中上作品を読むと、国家体制・一夫一婦制の埒外にいる人々(母系社会の名残りとも考えられる)の暮らし・生き様が感じられます。

もし中上が長生きしていれば、縄文以来連綿と続くもう一つの日本史を描いてくれたかもしれません。

熊野は、縄文のアニミズムが生きる地です。

滝そのものが神である那智の滝に表されています。湯ノ峰の再生させる力にもそれが感じられます。

あの世とこの世が接する地でもあります。

補陀落渡海の地、イザナミノミコトが葬られた地、国づくりに貢献したスクナヒコナノミコトが常世の国に旅立った地であることからも窺えます。

縄文の祭りは火祭りです。熊野速玉大社の御燈祭りは、長い階段を松明を持って一気に駆け下りる勇壮なものです。

そんな熊野人の気質は、進取の気性はあるものの、激しやすく、頑固で偏屈だということです。

大逆事件に連座した大石誠之助は熊野人でした。

冷静であるはずの医師であっても、過激な思想に共感し、激情を秘めているものです。

次回は土佐の番ですが、西村氏が「高知学研究所つくろう」と提案してくれていることに連動して、少し長く論じてみたいと思っています。

しばらく色んな方面・角度から土佐・高知を論じる中で、縄文の精神にも触れていくつもりです。

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